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■数冊入荷しました。
著者の吉岡達生(たつお)先生は耳鼻科のお医者様です。
吉岡達生著『初代大審院長 玉乃世履 −年譜−』 について
近代の法曹の大先達である玉乃世履(初代大審院長)は、山口県岩国に生まれた。
本書は、初めて出版された玉乃世履(たまのせいり)の研究書である。
これまで謎に包まれていた、知られざる玉乃の全生涯が、初めて詳細に明らかになった。
玉乃没後百十六年の2002(平成14)年9月に本書を出版した。■本書の特徴
■本書の価格および購入申込先
■本書の構成・目次
■概説の詳細項目
■略伝の特徴と役割
■玉乃世履−年譜−の特徴
■主要人物一覧の記載事項
■参考文献一覧の記載事項
■研究者の皆様へ−年譜の詳細項目・区分−
■著者から読者の皆様へ
研究書でありながら、一般書にもなるよう構成・内容に配慮しいてる。
内容レベルを決して下げることなく、一般読者も意識して構成・執筆し、
一般書なみの低価格にしている。
研究者の皆様には、法学部法制史とくに明治法制史、文学部日本史
とくに近代史(明治)などの分野で、必備の文献と考えている。
B5版253頁(口絵などを含めると264頁)
6,000円/冊
(商品代、送料、代引き代、消費税、オール込み)
■FAXによるご注文
『 玉乃世履 −年譜−注文』とお書きいただき、
お届け先、電話等を明記して下記までお送りください。
宅配便代引きでお送りいたします。FAX 0827-43-3213
■メールによるご注文
『 玉乃世履 −年譜−注文』とお書きいただき、
お届け先、電話等を明記して下記までお送りください。
宅配便代引きでお送りいたします。
■メール
本書の主要な構成は、以下の通り。
@最初に口絵五頁を置き、つづいて末永汎本先生と一坂太郎先生の
序文・推薦文
A目次
B「はじめに」に続き、玉乃世履の研究史のまとめ
C玉乃世履−概説−(要点の簡潔なまとめ)
D玉乃世履−年譜−(詳細なもので、出典・典拠を明記する)
E主要人物一覧(あいうえお順)
F参考文献一覧(文献目録。玉乃世履著作は編年で一括してまとめた。
研究書も論文も書誌的事項を記載した。自筆本・稿本などは、必要に応じて所蔵者名を記す)
Gあとがき、著者略歴要点を簡潔にまとめた概説は、以下の通り。
@名前と家系、
A略伝−年譜の簡潔な要約−
B思想・学問、
C幕末の岩国、
D明治前期の司法・裁判、
E拷問廃止、
F司法省官吏へのフランス実定法の講義、
G法典編纂(治罪法・民法・民事訴訟法など編纂に関与)、
H学校での法学教育(東京大学法学部講師を兼務)、
I明治の大審院長、
J日本の名裁判官、
K親戚と友人関係玉乃世履−概説−の中の「玉乃世履の略伝」は、著者として最も力を注ぎ、
索引的な役割をもたせた。
年譜の簡潔な要約であり、一般の読者に一番読んでいただきたい。
興味のある事項について、年譜を辞書のように活用していただことを意図
している。伝記資料のように、出典を明記しているので、
さらに詳細な研究も可能であろう。年譜の特徴のひとつは、一貫して編年で史・ 資料に基づき詳細に
記述している点である。1825 (文政8)年に岩国に生誕して、1886(明治19)年に
東京で没するまで(さらに没後6年まで)の事項 である。
対象とする分野は、儒者・司法官・法律学者・親戚・交友関係、
さらに詩文・書を含めて、 すべての事績である。
客観的に評価するため、史・資料で明らかにな った点は、すべて記載した。
たとえば、江戸後 期に岩国藩において役職を四回罷免された時期 ・内容を記す。
また、資料の評価・位置づけの問題があるが、木戸孝允から山田顕義あて
書簡(明治8年5月9日−大審院長に玉乃を推薦−)も記載する。
木戸の推薦が、どこまで効果があったかは、さらに検証する必要があろう。
玉乃の自殺に関しても、史・資料で明らかになった事柄は、すべて記載している。
今後は根拠に基づいて、論究すべきと考えている。あいうえお順に、生没年、出身地、名・字・号・通称、経歴、位階勲等、爵位などを
簡潔に記載する。玉乃事績および関連事項の典拠となった文献目録である。まず、玉乃世履著作は
編年で一括 してまとめた(初めての著作目録である)。文献検索が容易となるように、
研究書は出版社・出版年まで、論文は雑誌名・巻号・発行年まで書誌的事項を記載した。
自筆本・稿本などは、必要に応じて所蔵者名を記す。文献数は443である。江戸後期は地元岩国の文献を駆使した(参考文献一覧に記載)。岩国で生誕・成長して
岩国藩士としての事績から、詳細に解明した。以下、順に項目を挙げると、
@成人するまでの成長の過程、
A父の出奔・脱藩のため士籍を削られた苦学の時代、
B士籍に復し儒学を学びに行った京都留学時代、
C藩校の儒者(助教)の時代、
D行政官である代官の時代(第二次長州征伐−四境の役−における軍事を含む)、
E岩国藩の御用人役の時代である。明治前期の事績は、岩国の文献とともに官員録・補任録や明治法制史などの
資料に基づく(参考文献一覧に記載)。以下、順に項目を挙げる。
@岩国藩士の玉乃が京都で公議人を務めた時期、
A京都から東京に赴任し明治新政府の官吏(雇士)にる過程、
B徴士として会計官判事試補 になり、民部省を経て司法省に入省するまでの 経歴、
C司法官(司法省から大審院へ)の業績、
D司法大輔兼元老院議官の時代、
E再び大審院 長となって以後の時代、
F没後の玉乃関連事項、 を編年で詳細に記述した。
研究者の皆様には、年譜を活用していただき、さらなる玉乃世履研究の発展を期待している。著者の吉岡達生は、岩国市の耳鼻科医で、仕事の余暇に岩国の地方史を研究している。
玉乃世履研究は、百以上の個人と関係機関のご協力を得て、
四年半の歳月をかけて完成した。著者満五十才を区切りに、岩国市で自費出版した。
本書の内容は、単なる趣味のレベルを遙かに越えて、専門のレベルに到達しているものと、
研究・調査協力者より評価をいただいた。
自費出版でも、一流出版社のものと遜色のない内容と考えている。
多くの読者のご判断・ご批判をあおぎたい。
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